中坪造園有限会社
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デンドロサービス樹木管理事務局

備忘録

シットハーネス、ワークサドル、アーボリストサドル?

シットハーネス、ワークサドル、アーボリストサドルと目にしますが、どれも同じように言葉を使用されているようです。購入する際は、樹上作業で使用できるものを購入すべきです。間違っても樹上作業の時はロッククライミング用はおすすめできません。それにプラスして、私が気を付けていることは、レッグパッド部分(大腿部の保持部分)です。断幹などでレッグパッド部分にさほど体重が掛らない作業をしている場合は良いかもしれませんが、レッグパッド部分に体重をかけて作業することが多い場合は、レッグパッド部分が大きい物を選択する方が体に良いと思います。実際、伐採する木にほとんど体重を掛けることができないような状況で作業を続け、地上に降りてくると足がしびれて立ち上がれないことがありました。大腿部で静脈が圧迫され血流が阻害されているからです。そのような場合はすぐに作業させず、足を延ばして座り40分休むようにアメリカの報告書にあります。私の場合その時は知らず、足のしびれが早く治るようにすぐ作業を開始しましたが・・・。サスペンショントラウマの話です。知らないと、木から落ちなくても、死んじゃったり、一生障害が残りますよの話になってしまいます。

実は私自身20年位前は、アーボリストサドルなる物も、サスペンショントラウマも知らなかったので、ロッククライミング用のシットハーネスの上にU字吊りの安全帯を着用し、これ最高~。と作業していました。知らないことは最強かもね。

2019/11/18

機械(車両)の目的外の使用について

 作られた目的以外の使用方法がダメであることは当然です。掘削する際はバックホウ、物を吊り上げるにはクレーン車、人が乗って高いところで作業するには高所作業車というような具合です。しかし、現実的に全ての機械(車両)を揃えるのは金銭的にも大変なことです。昔はバックホウで物を吊り下げていけません。となっていましたが、現在ではクレーンの機能があるバックホウが当たり前になっています。現在、トラック積載型クレーンのジブに搭乗設備を付けて剪定作業する様子を見かけます。法律的には合法、非合法は判断できませんが、木に登って作業するよりは安全であることは間違いありません。今後高齢化、人口減少でますます必要な時代となるのでないでしょうか。安全性が高くなるのなら安全基準を設けたうえで、多用途で使用できるようになればいいなと思います。

 先日、TCIAのエキスポと講習会に参加するためにピッツバーグに行ってきました。以前、ISAのトレードショーに行った時と(上記の件で)変わった点は、以前よは、高所作業車とクレーンの併用できる車両が展示されていましたが、今回はそれに加えてハーベスタが装着できる車両が展示されていました。木に登らなくても枝や幹が切れるより安全な作業方法に移行しているようです。

2019/11/12

樹上でフルボディーハーネスは使用できるかな?

樹上でフルボディーハネスを使用できるかな?について。昇降時はフルボディハーネスを有効に使用する方法があると思いますが、樹上作業では有効的に使用できないと思います。樹上では横移動(バックアップのためのロープを調整しながら移動)作業が含まれます。その際、バックアップのロープが胸部や背部アタッチメントに付けていると、まず、胸部を使用すると重心が高くなりポジショニングが困難、体をねじって枝の剪定が困難、ノコギリやチェンソーの取り回しが困難などが挙げられます。背部を使用すると長さ調整ができません。胸部、背部のアタッチメントを必ず使用しなさいとなれば、事故が増えることが予想されます。そのため、結局、腹部アタッチメントと側部アタッチメントのみ使用して作業することになり、フルハーネスの機能は使用していないことになります。そのためアメリカなどの国々ではワークサドルでよし。となっているのではないでしょか?

ただし、レスキュウーされる時は、胸部アタッチメントは効果的であると思いますので、そこまで想定してフルボディーハーネスを使用するならリスクアセスメント最高ですね。

2019/11/11

「Urban Climber」(アーバンクライマー)

「Urban Climber」(アーバンクライマー)のちらし

2019/10/28

樹上作業の選択順序

以前、伐採作業では、最初から木にロープを掛けて登って作業することは考えませんよ。と書きました。まずは伐倒できないか考えます。では伐倒できない時はどんな作業を考えるかというと。まず車両使えないか考えます。高所作業車(バッケット車)、クレーン車等です。次に作業内容が多く、何度も登ったり降りたりが必要な場合、(例えば樹木治療)は足場を設置します。危なくて登れないような木の場合も足場を設置する場合があります。車両も入らず、足場の設置が容易ではなく、それほど日数を要しない作業内容の場合で、安全に登ることができるアンカーがある場合は、ロープを使用して作業します。こんなに単純ではありませんが、リスクが少なく、採算が合うように考えて仕事をしています。

ちなみに、自分が登って作業する時はどうしても、「まっ、いいか」になりがちなので、社内の若い子が登っても大丈夫。と思うようなセッティングを常にするように心がけています。

2019/09/23

高所作業車使用時の墜落制止用器具等の「等」とは

厚生労働省に「高所作業車使用時の墜落静止用器具等」について問合せを致しました。その答えが返ってきましたので、物忘れ防止のため下に記します。

ご質問いただきました内容につきまして、以下のとおり回答いたします。

 

「要求性能墜落制止用器具等」の「等」は、レストレイント用保護具を指すので、高所作業車において、レストレイント用保護具を使用することは可能です。ただし、レストレイント用保護具を使用する場合は、ランヤードの長さは作業床の端に到達しない長さにする必要があります。

―――ご質問―――

政令第百八十四号、労働安全衛生法施行令の一部を改正する政令 労働安全衛生法施行令(昭和四十七年政令第三百十八号)の第十三条第三項第二十八号を墜落制止用器具に改めたことに伴い、労働安全衛生規則等の一部を改正する省令について。労働安全衛生規則百九十四条の二十二内の記述「当該高所作業車の作業床上の労働者に要求性能墜落制止用器具等を使用させなければならない。」の「等」は、「レストレイントシステム」の方が安全であれば使用できると判断してもよいかお尋ねいたします。より安全と考える例は、一人作業で墜落時や、電線上に墜落時などの救助される可能性が低い場合や救助が困難な場合です。宜しくお願い致します。

2019/03/25

イチイの刈り込みの話

先日、白川郷のお客さんのところに伺い庭木の手入れのご依頼を頂いた時の話です。なるほど。と考える機会と刺激を頂き、嬉しかったお話です。まず、同じ飛騨地方ですが、白川郷は私の住む高山よりたくさんの雪が積もります。今までご主人が手入れをされてきた旧家の大きなイチイです。お話をお聞きする中で、枯枝はとらないとのお話がありました。通常ですと手入れの際に枯枝は撤去してしまいます。なぜ撤去しないかというと、「枯枝を取除いてしまうと雪に弱くなり他の枝が折れてしまうから。」ということでした。枯れても一緒に雪の重みに耐える役割をしているのです。枝がその役割を終える頃には他の枝が育つわけです。同じ飛騨にいながら所変われば手入れも違うわけです。なんでも教科書通りには行かないものだと思いました。それと、今までどのように手入れをしてきたかお聞きして本当に良かったと。ホッしました。まだまだ勉強。いつも手をかけている人には敵いません。感服致しました。のはなし。

2019/03/18

クレーン車と高所作業車を使える伐採現場

クレーン車と高所作業車を使える伐採作業は、バランシングの練習に最適です。クレーン車の運転手にいつ切り離したのか分からないように切り離します。クライミングしてのバランシングは、どうしてもブロックの位置が真上に来ないので切り離した枝が振れないようにセッティングするのが大変です。加えて最も大変なのが樹上の移動です。体重の増加が要因であることは理解していますが、練習前に疲れてしまいバーンアウトです。その点、高所作業車に乗って楽に移動できるし、フックの位置もお好みのままという好条件で練習しない手はありません。

2019/02/18

クレーンを使用した伐採

注意している点は、①切り離す際、クレーンが吊り過ぎていない(テンションが掛っていない)こと。②なるべく小さく回数を増やして切ること。③枝を払ってから幹を切ってゆくこと。仕方なく枝を付けたまま切り離す際はバランシングやタグラインの使用、重心が傾くに従ってのクレーンのフックの誘導などを行うこと。④切り離された枝や幹が自分から離れるようにワイヤーやチェーンの絞り、クレーンのフックの位置を調整すること。⑤葉がついている時期と葉がついていない時期では全く重さが違います。幹や枝に玉掛けする作業員ではバランスが分かりづらいので、地上作業員が枝などを切り離した際枝が振れないように、玉掛けする位置はグランドワーカーが確認すること。

あるクレーン使用による伐採現場で起きた死亡事故の裁判のための検察の聴取を受けたことがあります。その事故は上記の①~⑤まで全てダメであった。検察の方は、事故当時の細かい作業手順や作業方法、作業員の実績に至る資料や実験データと大学教授の意見書を持っていて、細かく作業を順を追ってこうしたらどうなるか、どこに問題があると思うか、実験データと私の意見が一致するか確認してゆく作業で大変時間が掛る聴取でした。どのようにに質問さたかというと、切り口を見せられ、どんな人が切ったと思うか。とか、ここで切り離した場合木はどう動くかと聞かれ、切り口が下がり弧を描くように動くと答えると、何㎝くらい下がると予想するかと聞かれ、またそれに答える。他には、その時のクレーンの運転手の気持ちはどうなると思うか、実際にその場面でクレーンの運転手がした操作と比較するといった聴取で、まるで尋問のようでした。検察の方も仕事とはいえよくそこまで調べるな~。

2019/02/11

庭師の冬仕事

飛騨では冬には雪が降り積もるため、庭仕事がない。全国どこでも庭師は冬場の仕事は薄いのでないかと想像します。京都へ出かけると冬に施肥の仕事をしているのを目にします。穴を掘り、振るいに掛けて石を取除き、肥料と混ぜて埋戻す。根気よく丁寧な仕事をしています。長い時間をかけて冬仕事を作ってきたんだろうなと感心します。飛騨では今まで冬場に何をしてきたかというと、まず道具直しやワイヤー編み、庭を管理させて頂いているお客さんの家の屋根の雪降し、春に山から石出しをするための準備として石出し箇所の伐採と木出し、木出しはソリに乗せて春に木を出せるように車が通る道まで出しておきます。車の無い時代は石出しも冬場にソリに乗せて出していました。私は冬の石出しは経験していません。車がある時代に生まれたので。そうやっているうちに春がやってきます。狭い飛騨でも地域によってソリの形が違い、知っているのは3種類です。

安衛則の伐木作業等における危険防止で、木馬運搬及び雪そり運材に関する規定を廃止とする改正案が出ていますけど、ソリで木を出すときにどんな影響があるのだろう。

2019/02/04

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