・昔、聴いた話。今のように化学肥料が無いので、果樹園では木の近くに穴を掘り剪定枝を埋めて肥料の代わりにした。そうすることで、果樹の成りが良くなった。
・暗渠排水を製材所ででた切れ端(セッパ)で行うお仕事を何度もさせて頂く機会があった。何年後かに再度暗渠排水を行うために掘り起こしてみると、空気の出入りがある箇所のセッパは無くなっている。逆の場合は、残っている。
・苗畑で木を移植をする際、根鉢から外側に張り出した根は切り離され、土の中にそのまま放置される。大きな根であっても知らない間になくなってしまい、周囲に新しい木を植える時に邪魔になるようなことはない。
・苗畑で、木を伐採して、何年かして地上から出た幹部分を重機で引くと、地際で取れる。地下部分は腐朽が進んでいて一緒に取れてこない。
・城の堀の石積みの根石(石積み下方の石)を止めるのに使用された松丸太が出土したというニュースをTVでみた記憶。
今までは土に生の枝幹を埋める。→発酵熱、チッソ飢餓。やってはダメな事。という考えだった。今は、ちょっと違う。確かにそうかもしれないが、山には多くの木が茂り、地下には根が絡みあっている。木が枯れたら根も枯れているはずだ。目に見えないだけで、地下でも地上と同じことが起こっているのだと。
さて、畑に枝葉を埋めてみよう。少しの疑心と罪悪感をもって。という訳でこの実験を始めてから5年が経つ。枝葉を埋めて3年の個所(埋土済)と埋め始めて2年の個所(埋土はまだ)がある。注意しているのは透水性。昔聴いた果樹園の話では10年で土に戻るという事だったので、最初の埋めた箇所は7年後に確認予定。覚えていられるだろうか。生きているだろうか。これがうまくいけば、10年サイクルの永久機関ができるかもしれない。その前に不法投棄で逮捕されるかもね。それもよし。
2024/07/11
土壌(地下)における根の役割について、考えていることを書き留めます。
草は地下に根を生やし、草が枯れ根も枯れると土の中には小さな空間ができます。
小さな空間を利用し、木は地下に根を生やし、木が枯れ根も枯れると土の中には大きな空間ができます。
それを繰り返し、植物は土を耕します。
2024/07/11
飛騨では冬には雪が降り積もるため、庭仕事がない。全国どこでも庭師は冬場の仕事は薄いのでないかと想像します。京都へ出かけると冬に施肥の仕事をしているのを目にします。穴を掘り、振るいに掛けて石を取除き、肥料と混ぜて埋戻す。根気よく丁寧な仕事をしています。長い時間をかけて冬仕事を作ってきたんだろうなと感心します。飛騨では今まで冬場に何をしてきたかというと、まず道具直しやワイヤー編み、庭を管理させて頂いているお客さんの家の屋根の雪降し、春に山から石出しをするための準備として石出し箇所の伐採と木出し、木出しはソリに乗せて春に木を出せるように車が通る道まで出しておきます。車の無い時代は石出しも冬場にソリに乗せて出していました。私は冬の石出しは経験していません。車がある時代に生まれたので。そうやっているうちに春がやってきます。狭い飛騨でも地域によってソリの形が違い、知っているのは3種類です。
安衛則の伐木作業等における危険防止で、木馬運搬及び雪そり運材に関する規定を廃止とする改正案が出ていますけど、ソリで木を出すときにどんな影響があるのだろう。
2019/02/04
平成31年2月1日より「安全帯」が「墜落制止用器具」となりました。「墜落の安全な使用に関するガイドライン」を見ると、ワークポジショニングシステムに関する記述が入っていて、考え方を修正する必要があることに気が付きました。そこで、上記ガイドラインを引用し、「ワークポジショニング(樹上作業)ガイドライン(中坪案)を作成してみました。
ワークポジショニング(樹上作業)ガイドライン(中坪案)
第1 趣旨
高さ2メートル以上の箇所で作業を行う場合には、作業床を設け、その作業床の端や開口部等には囲い、手すり、覆い等を設けて墜落自体を防止することが原則であるが、こうした措置が困難なときは、労働者に要求性能墜落制止用器具を使用させる等、墜落による労働者の危険を防止するための措置を講ずることが事業者に義務付けられている。
平成28年1月1日から施行された「ロープ高所作業における危険防止を図るための労働安全衛生規則の一部を改正」、平成31年2月1日から施行された「墜落による労働災害の防止を図るための労働安全衛生規則の一部を改正」と相まって、U字つりで行うワークポジショニング作業における一層の安全対策の推進を図るため、重要なものを一体的に示すことを目的とし作成したものである。
事業者は、本ガイドラインに記載された事項を的確に実施することに加え、より現場の実態に即した安全対策を講ずるよう努めるものとする。
第2 適用範囲
本ガイドラインは、ワークポジショニング用器具を使用して行う樹木に関する作業について適用する。
第3 用語
1 ワークポジショニング作業
ロープ等の張力により、U字つり状態 などで作業者の身体を保持して行う作業をいう。
2 ワークポジショニング用器具を構成する部品
(1)ワークポジショニング用器具
ワークポジショニング作業に使用される身体保持器具をいう。身体の腰部及び腿部に着用する部品で構成される。
(2)ワークポジショニング用ロープ
幹や枝等に回しがけするロープ等 で、伸縮調節器を用いて調整したロープ等の張力によってU字つり状態で身体の作業位置を保持するためのものをいう。
(3)伸縮調節器
ワークポジショニング用ロープの構成部品の一つ。ロープの長さを調節するための器具をいう。
(4)移動ロープ
樹上作業で使用される、幹・枝等に設置されたロープをいう。
(5)補助ロープ
移動ロープや、ワークポジショニング用ロープを掛け替える際、また、安定姿勢の確保や墜落防止に使用するロープ(以下「バックアップロープ」という。)をいう。
(6)カラビナ
ワークポジショニング用器具とワークポジショニング用ロープ、ワークポジショニング用器具と移動ロープ等を接続するための環状の接続器具をいう。
(7)スナップ
ワークポジショニング用ロープの構成部品の一つ。ワークポジショニング用ロープをワークポジショニング用器具の側部アタッチメントに接続するための接続器具をいう。
第4 ワークポジショニング作業に使用される器具の基本的な考え方・使用
1 基本的な考え方
(1)ワークポジショニング作業に使用される身体保持器具(以下「ワークポジショニング用器具」という。)は、ロープ等の張力により、U字つり状態で作業者の身体を保持して行うための側部アタッチメントを有し、墜落を防止するためのバックアップを取り付けるための腹部アタッチメントを有するものをいうこと。ワークポジショニング用器具と同じ機能を有する墜落制止用器具も含まれること。
(2)ワークポジショニング用器具は実質的に墜落を防止する効果があるが、墜落した際、身体に大きな衝撃が加わるため、墜落が生じない状況で使用する必要があること。
(3)適切なワークポジショニング用器具の選択には、ワークポジショニング用ロープの長さの選択が含まれ、事業者が作業内容、作業箇所に応じて適切なワークポジショニング用器具を選択する必要があること。
(4)移動用ロープは、落下を防止するためのバックアップロープとして使用すること。伸縮調節器を用いてロープ等の張力によって必要最小限の長さに調節すること。
(5)作業時は、ワークポジショニング用ロープに加え、バックアップロープを使用し安定姿勢を保つこと。
(6)移動時、ロープの掛け替え時は、最低一つ以上のロープを使用し墜落を防止すること。その際ロープは、必要最小限の長さに調節すること。
2 ワークポジショニング用器具の使用
(1)ワークポジショニング用器具の装着
ア 取扱説明書を確認し、安全上必要な部品が揃っているか確認すること。
イ 腰骨の近くで安全に安定姿勢が確保できるように、緩みなく確実に装着すること。
ウ バックルは正しく使用し、ベルトの端はベルト通しに確実に通すこと。バックルの装着を確実に行うため、ワンタッチバックル等誤った装着ができない構造となったものを使用することが望ましいこと。
エ 伸縮調節器は、ワークポジショニング用器具の側部アタッチメント及び腹部アタッチメントに正しく装着し、外れ止め装置の動作を確認するとともに、伸縮調節器が正しく機能するか、またベルトの端や作業服が巻き込まれていないことを目視により確認すること。
オ ワークポジショニング用器具は、装着後、地上においてそれぞれの使用条件の状態で体重をかけ、各部に異常がないかどうかを点検すること。
カ 装着後、ワークポジショニング用ロープが垂れ下がらないように、スナップ等を側部アタッチメントにかける、また収納袋に収める、伸縮調節器によりロープの長さを調節するなどにより、垂れ下がらないようにすること。
(2)ワークポジショニング用ロープ、移動用ロープの設置箇所
ア ワークポジショニング用ロープ、移動用ロープを設置する幹、枝等は、作業に対し十分耐え得る堅固なものであること。設置箇所の強度に疑いがある場合は、足場等の堅固な設置箇所を設ける等の処置を講じること。
イ ロープの設置による摩擦が不安全な状態となる場合は、養生等の処置を講ずること。
(3)ワークポジショニング用ロープ、移動用ロープの使用方法
ア 原則としてそれぞれ取付けるアタッチメントより高い位置に設置すること。
イ 安定姿勢が確保できる位置に設置すること。
ウ 伸縮調節器を用いてロープ等の張力によって必要最小限の長さに調節すること。
エ 設置の度、使用前にロープによじれや、不安全な状態となる枝や幹との干渉がないことを確認したうえで、カラビナ等の接続器具が各アタッチメントに正しく装着されているか、外れ止め装置の動作は確実に機能するか確認すること。またロープを最小限の長さに調節し、徐々に体重を掛け、設置箇所の強度、伸縮調節器が正しく機能するか確認すること。
オ 移動用ロープの掛け替え時、ワークポジショニング用ロープを使用する場合は、必要最小限の長さに調節すること。ワークポジショニング用ロープが設置箇所からずれ落ちる可能性がある場合は、補助ロープを使用する等墜落が生じない措置を講ずること。
(4)カラビナ等の使用方法
ア カラビナ等は、一般的に曲げ荷重・外れ止め装置への外力に関しては大きな荷重に耐えられるものではないことを認識したうえで使用すること。
イ 回し掛けは、カラビナ等に横方向の曲げ荷重を受ける等の問題が生じるおそれがあるため、出来るだけ避けること。
ウ ロープ等がカラビナ等の外れ止め装置に接触すると、外れ止め装置が不用意に開くことがあるので、カラビナ等を取り付ける際は、外れ止め装置の向きに注意すること。
第5 点検・保守・保管
ワークポジショニング用器具等の点検・保守及び保管は、責任者を定める等により確実に行い、管理台帳等にそれらの結果や管理上必要な事項を記録しておくこと。
1 点検
点検は、日常点検のほかに一定期間ごとに定期点検を行うものとし、次に揚げる事項について作成した点検基準によって行うこと。定期点検の間隔は半年を超えないこと。点検時には、取扱説明書に記載されている安全上必要な部品が全て揃っていることを確認すること。
(1)ベルトの摩耗、傷、ねじれ、燃料・オイルによる変色・硬化・溶解、紫外線による経年劣化
(2)縫糸の摩耗、切断、ほつれ
(3)金具類の摩耗、亀裂、変形、錆、腐食、樹脂コーティングの劣化、回転部や摺動部の状態、リベットやバネの状態
(4)ロープの摩耗、素線切れ、傷、やけこげ、キンクや撚りもどり等による変形、燃料等による変色・硬化・溶解、紫外線による経年劣化、アイ加工部の状態
各部品の損傷の程度による使用限界については、部品の材質、寸法、構造及び使用条件を考慮して設定することが必要であること。
ロープ等の摩耗の進行は早いため、少なくとも1年以上使用しているものについては、短い期間で定期的に目視チェックが必要であること。特にU字つりで使用するワークポジショニング用ロープや、ワークポジショニング用器具の腹部アタッチメントがロープやベルトになっているものは摩擦による損傷が激しいので、こまめな日常点検が必要であること。また、金具類との接続箇所が傷みやすいので入念な点検が必要であること。
また、工具ホルダー等を取り付けている場合には、これによるベルトの摩耗が発生するので、定期的にホルダー等で隠れる部分の摩耗の確認が必要であること。
2 保守
保守は、定期的及び必要に応じて行うこと。保守に当たって、交換する部品は製造者が推奨する仕様・強度が保証された器具を使用すること。
(1)ベルト、ロープ類の汚れは、ぬるま湯を使って洗い、落ちにくい場合は中性洗剤を使って洗った後、よくすすぎ、直射日光に当たらない室内の風通しのよいところで自然乾燥させること。
(2)金具類が水等に濡れた場合は、乾燥した布でよくふきとった後、直射日光に当たらない室内の風通しのよいところで自然乾燥させること。
(3)金具類の回転部、摺動部は製造者の使用に従い注油等を行うこと。その際、ベルト、ロープ類に付着しないよう配慮すること。砂や泥等がついている場合はよく清掃して取り除くこと。
(4)一般的にU字つりで使用するワークポジショニング用ロープや、ワークポジショニング用器具の腹部アタッチメントがロープやベルトになっているものは摩擦による損傷が激しいので、ロープのみを交換するか、周辺器具も同時に交換すること。交換にあたっては、製造者が推奨する方法によることが望ましいこと。
2 保管
次のような場所に保管すること。
(1)直射日光に当たらないところ
(2)風通しがよく、湿気のない所
(3)火気、放熱体等が近くにない所
(4)腐食性物質が近くにない所
(5)ほこりが散りにくい所
(6)ねずみの入らない所
第6 廃棄基準
1 一度でも落下時の衝撃がかかったものは使用しないこと。
2 点検の結果、異常があったもの、摩耗・傷等の劣化が激しいものは使用しないこと。
3 誤使用防止のため使用できない状態にした後、破棄すること。
※本文の複写・引用・転載禁止
平成31年3月30日訂正:平成28年7月1日から→平成28年1月1日から。平成30年2月1日から施行された→平成31年2月1日から施工された。
2019/02/01
20年程前、疑問に思って実験したことがあります。公共工事で土壌改良材の配合についてなぜその配合になっているのかという疑問です。1m程度のイチイとドウダンツツジの若木を5本づつ買ってきて、根についた土を洗い流しました。そして同じ大きさに根を切りそろえ、5つの違う土壌条件で植えました。畑で木の枠を作成し両面をアクリル板にして埋め戻し、土を掘り起こすと、発根の途中経過を観察できるようにしました。実験期間は春から翌春までの1年です。土壌条件で地上部分と地下部分の変化を観察したわけです。実験最後には木枠をばらして、それぞれの木の根についた土を洗い流し伸長量などを比較しました。簡単に言えば、実験結果は伸長量が大きいのは肥料がない土壌環境にある木でした。肥料分が多い土壌では伸長量は最も少なくなりました。根の形状も全く違いました。結果は当たり前のようですがその時は若かったし楽しい実験でした。実験はその後の仕事にも影響していて、根を見る目が変わりました。例えばイチイの移植では土壌に肥料分がある程度少ないイチイの方が肥料分を吸収する細根が出やすいことが分りましたし、いろんなことを実験するようになり、苗木を買っては枯らしたり、在庫にある木を枯らしたり、売れなくして楽しみました。
2019/01/28
平成31年2月1日からフルハーネス(フルボディーハーネス)を使用しないといけないらしい。と噂になっています。フルハーネスにも墜落時にのみ機能(使用)するタイプもあれば、身体保持機能によりぶら下がって作業する際に使用できるタイプもあります。また、フルハーネスは「フォールアレスト用保護具」との事ですが樹上作業で使用するには危険が伴うと思います。それは樹上作業では垂直面若しくは平面の作業というより、垂直面から枝に乗り出した3次元的な作業であることに起因します。1つ目に、墜落時に振り子状態になり木の枝や幹に激突するおそれがあること。2つ目に、墜落が垂直に起こらない時にディッセンダーやバックアップデバイスが機能しない恐れがあること。3つ目にランヤードを取り付ける枝や幹に墜落時衝撃荷重が掛った際、樹種、時期、太さ、向きなど多くの要因から強度の判断ができないこと。です。
実際イギリスでは、フォールアレストシステムを使用してはならない状況には、確か1つ目の事が記載されていたと思います。胴ベルト型からフルハーネスに移行していることは作業者にとっては大変いいことと思います。しかし、何でもフルハーネスではなく、自分の作業の安全のために、どの状況下ではフルハーネスが有効であるか知ることが大事ではないかと思います。加えて、サスペンショントラウマについても知っておく必要がありそうです。
2019/01/07
自社で作成したたい肥を使って土壌改良を行っています。現在5年計画で行っているサクラが2本あります。時期は春先に行いたいのですが、事情によりできないため夏季を避けて行っています。一度に広範囲を土壌改良するとかえってい樹勢が低下してしまうため、樹木の周囲を10に区分けして、2箇所/年に土壌改良しています。掘削深さは20㎝程度、掘削時は根の発根状況(分布など)を確認しながら傷つけないように掘削します。掘削する際掘り出した土は振るいによって石を取除いています。根系の状況を記録し、たいていの場合15㎜程度までの根は切り取ります。そして土壌改良材としてたい肥に消炭を混入したものを使用しています。消炭はアルカリ性が強いので念のため48時間流水に浸したものを使用しています。土壌改良の効果は翌々年くらいにしか出ないようです。最初の土壌改良時には土壌改良しない箇所に施肥したり、花芽を多く持っている時には土壌改良作業時、掘削後に固型肥料を並べてから埋め戻したりしています。運がいいことに土壌改良しているサクラは樹勢が良くなったと評価を得ていますが、どうしてそうなったかは分からず、今までの失敗と成功から学ぶしかありません。ちなみに土壌改良だけで樹勢回復したわけではないと思います。杉の大木の下にあるサクラで、スギの下枝が影となっていましたので初年度に下枝を取除きました。日照量が増えたのも樹勢回復した要因であると思います。その他にも、サクラの周囲の雑草の管理に除草剤が使われていましたがそれを止めて頂きましたし、落葉清掃と根元に落葉を集積することも止めて頂きました。こうなるとますますなぜ樹勢回復の要因が分からないですね。
2018/12/31
樹木管理で出た枝葉や幹の有効利用として、たい肥作りのほかに冬場の薪ストーブの燃料として、また、林床に敷き均して林床の保護材として使用しています。林床へ敷く利用について書き止めます。
飛騨では、庭作りや、石積のための自然石を山へ行って採取します。その山の事を石山、採取することを石だしと呼びます。石だしが終わった山は植林をして終わるのですが、その林床は石出しによって荒れています。そこに枝葉を敷き均します。それによって、土砂の流出が減りますし、土壌も肥えます。ササの侵入も遅れますので良いことずくめです。但し枝葉がたい肥になる頃にミミズが増えてイノシシの餌場となり荒らされます。イノシシが枝葉を撹拌してさらにたい肥化が促進されます。
どこかの林業試験場が林床に枝葉を敷き均した実験の検証をされていましたが、大変良いのは確かなようです。しかし、なぜ皆がやらないかは分かります。林床に敷き均すのが大変なんです。処分料を払うか敷き均すか、どちらもお金がかかります。山に戻してあげるのがいいのは分かりますが、なかなか大変です。
2018/12/24
枝葉によって作った、たい肥は樹勢回復のための土壌改良材と使用しています。樹種によりますが、たい肥には消炭を入れて使用します。消炭の調達は、庭木の剪定や伐採などで出た枝や幹を薪ストーブで燃やし、その際出た灰を振るいにかけて消炭を取り出しています。サクラやクロマツにはたい肥に消炭を混ぜて使っています。アカマツに使用すると葉が黄色に変色し、土壌改良した箇所からテングダケ(キノコ)が大量に生えてきて驚きましたが、翌年には回復しました。アカマツは囲炉裏を探すので炭が好きなのかと思いましたが、なんでだろう?注意が必要なことは分りました。
2018/12/17
樹上でのチェンソーの取り扱いについて、注意していることを羅列してゆきます。①ポジショニングが大切です。枝の場合と幹の場合で多少異なりますが、いずれにしても大切です。枝の場合はチェンソーの真上に体が覆いかぶさらないこと。断幹の場合は、切断する高さが高くなり過ぎないことと、左手を折り込んだ作業姿勢にならないこと。次に②エンジンの始動はソーチェーンのブレーキを確認してから。③エンジン始動時には間違ってバーが下りた所にロープ類がないこと。④チェーンを十分回転させてからゆっくり木にソーチェーンを当て、切り始めること。⑤切り終わってバーを木の中から抜く前に、チェーンブレーキを掛けるか、エンジンを停止すること。⑥絶対にバーを挟まないこと。⑦常にソーチェーン(バー)に掛かるテンションを感じること。⑧どの方向に、どこまで切れているか考えていること。
使用するチェンソーの大きさですが、なるべく小さいチェンソーの方がよいと思いますが、切断する直径よりバーの長さが大きいほうが断幹時には楽です。しかし大きいチェンソーになると取り扱いも大変です。昨日の断幹の際に72㏄のチェンソーのエンジンを掛けようとしましたが、なかなかかからず非力になったのではないかと心配になりました。
チェンソーカバーですが、小さいチェンソーの場合は付けたり外したりした方が良いと思いますが、バーの長さが60㎝を超えてくると付けたり外したりが大変ですので、私の場合はカバーは付けてません。(よくない例です。)
断幹の際使用するソーチェーンの刃の大きさですが、大きい方が早く切れて気持ちがいいですが、ワンサイズ小さい方が安全な気がします。キックバックさせるような使い方はしませんが、なんとなくそんな気がします。
2018/12/15
中坪造園有限会社 〒506-0818 岐阜県高山市江名子町1749番地 TEL/0577-33-0361 FAX/0577-35-2828