自社で作成したたい肥を使って土壌改良を行っています。現在5年計画で行っているサクラが2本あります。時期は春先に行いたいのですが、事情によりできないため夏季を避けて行っています。一度に広範囲を土壌改良するとかえってい樹勢が低下してしまうため、樹木の周囲を10に区分けして、2箇所/年に土壌改良しています。掘削深さは20㎝程度、掘削時は根の発根状況(分布など)を確認しながら傷つけないように掘削します。掘削する際掘り出した土は振るいによって石を取除いています。根系の状況を記録し、たいていの場合15㎜程度までの根は切り取ります。そして土壌改良材としてたい肥に消炭を混入したものを使用しています。消炭はアルカリ性が強いので念のため48時間流水に浸したものを使用しています。土壌改良の効果は翌々年くらいにしか出ないようです。最初の土壌改良時には土壌改良しない箇所に施肥したり、花芽を多く持っている時には土壌改良作業時、掘削後に固型肥料を並べてから埋め戻したりしています。運がいいことに土壌改良しているサクラは樹勢が良くなったと評価を得ていますが、どうしてそうなったかは分からず、今までの失敗と成功から学ぶしかありません。ちなみに土壌改良だけで樹勢回復したわけではないと思います。杉の大木の下にあるサクラで、スギの下枝が影となっていましたので初年度に下枝を取除きました。日照量が増えたのも樹勢回復した要因であると思います。その他にも、サクラの周囲の雑草の管理に除草剤が使われていましたがそれを止めて頂きましたし、落葉清掃と根元に落葉を集積することも止めて頂きました。こうなるとますますなぜ樹勢回復の要因が分からないですね。
2018/12/31
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