石積は地方によって積み方も呼び名も多少異なるが、飛騨で自然石による石積というと大きく3種に分けられる。写真左から順に、乱積み、控え積み、野面積みである。
乱積みは、一般に高さ2.0m以内で施工する。石を1段~2段(3段)に重ねる。1段は一つ石と呼び、石積の始めと終わりは一つ石である。一番下に据える石を根石と呼ぶ。根石の地面に埋め込んだ深さを根入れと呼ぶ。根石は根入れを除いた地表面に出る高さは石積高の半分以上にする。また個々の石の重心が一方向にならないようにすることで石積の景色が良い。配石は、一つ石と2段との配置と、根石の高さが一定にならないバランスが大切。石積を横から見た時、一番上(天端)の石の据え方を見ると手間の掛け具合がよくわかる。天端の石が石積みの勾配まで点又は線で出ている石積の方が見た目もよく、手間も掛かっていて、使用している石も大きく、技術的にも良い石積と言える。
石積みを依頼する際は、依頼する予定の会社が過去に施工した石積を必ず確認してから依頼することをお勧めする。ポイントを挙げるのは難しいが、感覚的に安定感があり、美しいもの。また横から見て天端の石が勾配まで出ているもの。コンクリートが目に見えるように使用していないことですかね。
2018/08/13
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