飛騨では冬には雪が降り積もるため、庭仕事がない。全国どこでも庭師は冬場の仕事は薄いのでないかと想像します。京都へ出かけると冬に施肥の仕事をしているのを目にします。穴を掘り、振るいに掛けて石を取除き、肥料と混ぜて埋戻す。根気よく丁寧な仕事をしています。長い時間をかけて冬仕事を作ってきたんだろうなと感心します。飛騨では今まで冬場に何をしてきたかというと、まず道具直しやワイヤー編み、庭を管理させて頂いているお客さんの家の屋根の雪降し、春に山から石出しをするための準備として石出し箇所の伐採と木出し、木出しはソリに乗せて春に木を出せるように車が通る道まで出しておきます。車の無い時代は石出しも冬場にソリに乗せて出していました。私は冬の石出しは経験していません。車がある時代に生まれたので。そうやっているうちに春がやってきます。狭い飛騨でも地域によってソリの形が違い、知っているのは3種類です。
安衛則の伐木作業等における危険防止で、木馬運搬及び雪そり運材に関する規定を廃止とする改正案が出ていますけど、ソリで木を出すときにどんな影響があるのだろう。
2019/02/04
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