中坪造園有限会社
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デンドロサービス樹木管理事務局

備忘録

クライミングの前に(根元)

木に登る前には、ツリーインスペクション(木の点検)が必要とされている。それは過去に起きた事故の経験から事故を未然に防ぐために必要だからである。もちろん登る前にはインスペクションは行っている。頭ではわかっている。事故例も知っている。しかし形だけのインスペクションになっていないか時々気を付けている。ここでは根のインスペクションについて書こうと思う。

直径1m程のニセアカシアの枯枝(直径50㎝程)がプレハブの上に張出し落下の危険があるため撤去を行った。木の様子は、全体に樹勢の低下を感じることはない。枯枝がところどころに見られる。根元が確認できない程根元付近からの萌芽が多い。作業はプレハブを壊さないように、枝をコントロールしやすいように小さして吊り降ろす作業を繰り返した。大枝以外の枯枝も同様に撤去し作業を終えた。次の日の夕方台風の風で倒木した。根返りではなく根元でポッキリ。根元部分は白色腐朽で生きている箇所は、幹の外周部分幅30㎝、芯に向かって15㎝であった。正直よく立っていたな~。が感想。今回プレハブを壊さないように小さく吊り降ろしたが、下に何も障害物がなくまた早く作業を終えようと大きく切り落としていたら樹上作業中に倒木した可能性は大きい。また作業内容が伐採であったら、枝を落としている途中で重心のバランスを崩して倒木していたかもしれないし、断幹中に倒木した可能性もある。本当にラッキーであった。しかし、ラッキーで作業していては命がいくつあっても足りない。もちろんこの時も事前のインスペクションは行っているが何が足りなかったのか。ニセアカシアは腐朽が入っているかもしれないと腐朽を疑うこと。萌芽枝や胴吹枝等インスペクションの支障となる不要な枝は事前に取り除くこと。白色腐朽は目視だけでは発見しずらいので、鉄の針を根元に差し込んでみたり、木づちで叩いてみて柔らかくなっていないか確認すること。根元を掘り越してみること。その後はこの経験を生かしてインスペクションしてます。

長くなっているので、他の例で気を付けている事をなるべく簡単に書き留めます。

アカマツ。アカマツの枯木撤去の仕事の多くはスパイクが利かないほどの木であり場合が多い。その時は根元部分の腐った部分を掘ってアカシ(樹脂が固まって固くなった部分)の太さを確認します。根元ではありませんが、アカシに関連してアカマツの時に気を付けているのが枯枝です。アカシで固くなった尖った枯枝はスイングバックでケガをするのが嫌なのできれいに取り除きます。

木の根元に側溝があり、周りが湿気っている場合や、下水道工事のあった場合も気を付けてます。前例の場合は側溝側に倒木することが多いように思います。

根元で二股になっている木は、一方が枯れて撤去した場合残ったもう片方が倒木する可能性があること。また、生きている一方を撤去した場合は、撤去後残ったもう片方の木が枯れることがあります。なぜそうなるかは分りませんが、木を付けています。

とりあえず、今回ここまで。

2018/10/22

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